FUNKY MONKEY TRAVELERS

ATSUIZE BRAZIL 07 -ブラジル旅行記-

A million miles away

夕食後、ホテルのおばさんに24時にタクシーを呼んでもらうように手配してもらい、久しぶりに洗濯してから、ベッドに横になって、少し仮眠した。2時間ぐらいだったが、一気に熟睡することができた。起きて、目覚めのシャワーを浴びて、荷物の支度をする。リュックに荷物を詰めるたびに、シャツに袖を通すたびに、心が引き締まり、気合いが入る。
ついに念願のフォズ・ド・イグアス(イグアスの滝)を目指すときがやってきたのだ。まさに、正真正銘の世界最大の滝、イグアス。こうして、アマゾンを訪れたのも、昨年のエンジェルフォールも、一昨年のヴィクトリアフォールズも、みんなこの滝を見る前の序章のように思えた。

注文どおりに、タクシーは24時にやってきた。ホテルの兄ちゃんに礼を言って、タクシーに乗り込んだ。ほとんど車は走っていないとはいえ、ドライバーは信号も無視し、100キロ以上のスピードで公道を飛ばしまくった。だから、空港にはすぐに到着した。誰もいないんじゃないかと思っていた空港内だったが、僕たちが昼間に到着した時よりも混雑しているように感じられた。マナウスは、サンパウロやブラジリアなどの大都市からは、かなり遠く離れた位置にあるので、サンパウロやブラジリアに行く場合は、飛行機であっても深夜便が有効的に利用されているようだった。人も多ければ本数も多い。チェックインカウンターには、ワゴンに大きな荷物を山積みしたブラジル人たちが長い行列を作っていた。まあ、時間はたっぷりあったので、土産を買ってから気長に並んで、チェックインを済ませた。

深夜3時、僕たちの乗った飛行機は、まず首都ブラジリアをめざし飛び立った。眠たいけど、なかなか寝付けずにいると、いつの間にか夜が明けていて、ブラジリアに到着した。そこから飛行機を乗り継いで、リオ・デ・ジャネイロへ。リオで1時間以上待たされた後、コーヒーの産地として有名な南部の都市クリチバへ。そして、やっとのことで、フォズ・ド・イグアス行きの飛行機に乗った。長距離移動には慣れっこの僕でも、深夜3時発、乗り換え3回、所要12時間という飛行機移動に、疲労の色は隠せない。ブラジルにやってくるのに29時間も要したが、ブラジル国内を移動するのに、12時間も要するとは思っていなかった。疲れ果て、ウォークマンで音楽を聴きながら、目をつむって休んでいると、なにやら周りが騒がしくなってきた。飛行機の窓を覗くと、機体が徐々に降下し始め、着陸態勢に入っていた。
 ということは、・・僕は、地球の歩き方に載っていた一節を思い出した。「空路でイグアスを訪れるなら、できるだけ飛行機の窓側に席を取るといい。上空からイグアスの滝が見られることが多いからだ。」・・・ということは、僕はハッとなり、遠くから左右の窓を覗き込んだ。右か左か、どっちかわからない。どっちだ!
あいにく、僕たちは通路側の席だったが、多くの乗客が反応している左の窓を覗き込んだ。大きな歓声と伴に、一瞬だったが、白い水柱を揚げ、大地をえぐる荒々しい激流を見ることができた。衝撃が走った。
「すっ・・すっ・・すごい!!これがイグアス!!」
大きな期待を胸に、フォズ・ド・イグアス空港に降り立ったのは、昼間をとっくに過ぎた時間だった。これからが本番、世界の滝シリーズに終止符を打つ、フォズ・ド・イグアスの旅が始まった。