FUNKY MONKEY TRAVELERS

ATSUIZE BRAZIL 00 -ブラジル旅行記-

プロローグ

1999年 夏 ヴィクトリアフォールズ(ジンバブエ)・・・世界3大瀑布の一つ
2000年 夏 エンジェルフォール(ベネズエラ)・・・・・世界一の落差を誇る

このところの僕の旅先といえば、世界で屈指の名立たる滝ばかり。ある意味、滝に関しては、ちょっと語れるぐらいのレベルかもしれなかい。しかし、本当の意味で、滝を「語る」というレベルに達するには、どうしても行っておかなければならない滝があった。

それは世界一の瀑布、「イグアスフォールズ」

滝を極める意味でも、ヴィクトリアの数倍すごいというイグアスはどうしても見ておきたい。それに、昨年、ベネズエラを旅したときに、サンタエレナという街で、「BRASIL」という交通表示板を見て、それがとても気になっていた。サンタエレナはブラジル国境に近い街で、街の雰囲気もブラジル的で、色鮮やかな街並みだった。サンバとアマゾンが僕を手招きしている。そんな気がした。
というわけで、2001年の夏旅行は、あまり迷うことなく、あっさりと決まった。

  • 原始裸族が住む?「神秘の熱帯雨林、世界最大の森 アマゾン」
  • これが地球規模なのか「世界最大の滝 イグアスフォールズ」
  • 街全体がカーニバル「世界の3大美港 リオデジャネイロ」

これらを目指す、南米の大国「ブラジル」への旅。
僕は、早速、知人が勤める旅行会社に電話し、ブラジル行きのチケットとビザの手配をした。

ところが、予期せぬ事態が僕を待ち受けていた。

2001年6月8日、大阪のとある小学校に包丁をもった男が侵入し、1、2年生の児童を次々と包丁で刺し、8名の児童が死亡するという日本教育史上最も凶悪な事件が起きた。
何を隠そう、その小学校こそ、僕が勤務する大学の附属小学校なのだった。事件直後、僕は状況もわからぬまま、上司と2人で現地に駆けつけ、2日間連続徹夜で、動き回った。それからというもの、1ヶ月間はほとんど休むことなく、働きつづけ、5キロも体重が落ちてしまった。資料作成、会議の議事録、マスコミ対応など、これまでの人生の中でもっとも忙しい日々。僕の能力を最大限発揮し、全力を尽くしたつもりだ。
惨劇の現場となった教室は、多量の血の跡が生々しく残り、事件の残酷さ、悲惨さを物語っていた。そして、8名の幼い子供が、どのような思いで、亡くなっていったのかを考えると胸がつまった。まだ、人生のスタートラインに立ったばかりだったのに、世界の素晴らしさ、人生の素晴らしさを感じることなく、天国に逝ってしまった。

8月になり、少し、仕事も落ち着いてきた。
僕は少しだけ日程を変更し、ブラジルに行くことにした。
もし、行かなければ、犯人に屈しことになる。それに、今の僕には、ブラジルの熱いパワーが必要な気がした。

2001年8月25日 ブラジルへ出発!