FUNKY MONKEY TRAVELERS

AURORA TOUR 1995 02 -アラスカ旅行記旅行記-

2.極寒の地

関西空港からソウルで乗り換え、NY行きの飛行機に乗ってアンカレッジへ。14時間ほどで飛行機はアラスカの州都アンカレッジに到着した。時刻は午前10時だった。日本からは遠く離れた秘境というイメージがあるかもしれないが、距離的には近い。初日はアンカレッジに宿泊し、フェアバンクスに向かう予定だった。フェアバンクスは「北半球でも最も明るいオーロラが見える町」として広く知られており、今回のオーロラ観測の拠点となる。とりあえず、フェアバンクス行きの飛行機のチケットだけは日本で購入してきた。

アンカレッジでの宿泊先は特に決まっていなかったので、地球の歩き方に載っていた安いモーテルに電話した。すると、「部屋は空いているからタクシーに乗ってホテルに来い。タクシー代は払ってやる」ということだった。だた、米ドルを全く持ってきていなかったのと、当面の資金として米ドルがほしかったので、両替所を探したが、なぜか空港には両替所がどこにも見当たらなかった。仕方なく、同じ飛行機の隣の席に座っていた日本人団体旅行客のおばさんに日本円を米ドルに両替してもらい、タクシーに乗って、アンカレッジ市内へ向かった。

アンカレッジは、札幌を横に伸ばしたような殺風景な都会だった。空港の外はそれほど寒くもない。道路はアメリカらしく広いが、アイスバーンに覆われている。タクシーはアイスバーンの上をすべらせながら走って行く。テールスライドなんて当たり前だった。「Inlet Inn」が今日の宿泊先だ。韓国人がオーナーのこのモーテルは1泊$40ドル。2階建ての安っぽいモーテルの割には高い。アラスカは物価が高いのだ。すぐに荷物を部屋において、町に出た。オーロラ観測用の防寒着を買うために、歩いて、近くの大きなアウトドアショップに向かった。アラスカなだけに、アウトドアショップは多く、僕の入った店は、巨大なスーパーのような大型店だった。

店のおやじに、「フェアバンクスにオーロラを見に行くんだけど、防寒対策に必要なものってある?」と聞いた。おやじは、「それはいいじゃないか、けど、すごく寒いぞ」と笑って答えてくれた。僕はおやじのアドバイスに従い、ソレルという防寒靴を購入した。この靴は植村直巳もマッキンリーを登る際に愛用していた靴で、革とゴムでできた長靴のインナーにボアを敷き詰めたような重くてデカイブーツだった。値段は80$?ぐらい。その他に、オーバーパンツと防寒マスクを買った。日本でダウンジャケット、手袋、防寒下着は用意してきたので、これだけ買えば、万全の体制で観測できるだろう。フェアバンクスは北極圏のラインの直下、北緯66度の地点にある。夜にはマイナス30度のツンドラの世界が待っているのだ。これぐらいの装備は必要だろう。

買い物も終わり、マクドナルドでハンバーガーを食べ、早めに寝た。明日はフェアバンクスへ。