FUNKY MONKEY TRAVELERS

ウズウズするぜUZBEKISTAN01 -ウズベキスタン旅行記-

1.先端恐怖にウズウズ

意外にもウズベキスタン航空は快適だった。機体は古そうだが、シートは立派なものだし、料理もそこそこイケてる。なによりも関西空港からタシケントまでわずか8時間でシルクロードの国に行けるというのは魅力的ではないだろうか。ただ、最近アフリカ・南米と旅行してきた僕たちにとっては、すこし物足りないほど快適な空の旅だった。
あっという間に、首都タシケントに到着。空港内の両替商でドルを少額替えると、とんでもない高いレートで変えてもらえた。急速にインフレ化が進んでいる様子で、旅前に得ていた情報とは全然違う。ウズベキスタン国内では闇両替が盛んに行われていたみたいだが、僕の場合、旅行中にそんな申し出には一切あわず、普通の両替商や銀行でチェンジしても適正な両替が出来た。ただ、支払いはほぼドルを要求されるし、余り両替する必要がない。

冷えたビールを飲むゆうさん

冷えたビールを飲むゆうさん

空港ゲートを出ると、客引きが居ないことに驚いた。アジアとヨーロッパの中間に位置し、都会の人々は欧州化されていて、冷めているのかも知れない。ちょっと複雑な気持ちで国内線の発着ターミナルに歩いた。今夜の国内線でウズベキスタンの西方にあるウルゲンチに向かう。でもまだまだ時間に余裕があった。9月でもウズベキスタンは暑かった。少し歩いただけでTシャツがジメッとしていた。「あぁ~喉が渇いた。休憩しよ、休憩。」当然、ゆうさんの声である。空港の前のレストランに直行し、ゆうさんがビールを注文した。ゆうさんはビールだけは自分で注文する。これが楽しみ、というか生き甲斐の人である。すぐに、ギンギンに冷えたビールが運ばれてきた。「うぅ~ん、うまい!」これが旅の醍醐味だね。

さて、今回のルートであるが、ウズベキスタンという国は世界遺産が多い国ではあるが、旅するルートは限られている。ウズベキスタンの「西→東」ルートor「東→西」ルートのどちらかである。僕たちは、飛行機でウルゲンチに飛び、そこからヒヴァ→ブハラ→サマルカンド→タシケントへ帰ってくる「西→東」ルートを採用した。みんなルートや行く場所は同じだから、同期間に旅している人はどこかで出会う確率が非常に高い。

飛行機がウルゲンチに着いたのは夜9時過ぎ。案の定、空港は超田舎で、まわりには何もない、小さな駅舎のような空港だった。ただ、出口ゲート付近には大勢の迎えの人やタクシーの客引きで溢れかえっていた。日本人旅行者はたくさんいたが、それでも日本人はよく目立ち、良く狙われる。僕たちもタクシーの客引きに捕まえられ、彼に言われるがまま薦められたホテルにチェックインした。外観とレセプションは一見ゴージャスそうだが、客室は旧ソ連という感じで、カビ臭かった。が、爆睡してしまった。

翌朝タクシーでヒヴァに向かった。昨日と同じタクシーの運転手は、右も左もわからない僕たちを、路地をくねくね曲がり、ヒヴァの馴染みのホテルに連れて行った。まあ、中庭があって、それなりに綺麗だし、地球の歩き方に載っているホテルよりも安い。客室もそこそこきれいだった。でも、そこには、思ってもみないサプライズが待ち受けていた。

フッジャ・ミナレット

フッジャ・ミナレット

窓のカーテンを開けると、美しいタイル張りの鋭直な塔が真っ青な空に忽然と突き刺さっていたのだ。
ヒヴァで一番高い塔「フッジャ・ミナレット」
それが目の前にあった。

先端恐怖症の人なら目を背けるかも知れないほど鋭くて、魅力的。もう我慢できなかった。僕はもう目の前のミナレットに登りたくてウズウズしてきた。