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ウルルン雲南省05 -中国・雲南省旅行記-

5.悠久の都

麗江古城の四方街

麗江古城の四方街

へと続く小路は江戸時代の頃の日本を連想させるような街並みだった。民家の多くは2階建ての木造家屋で、屋根は瓦葺、壁は白という日本的な造り。ただ、窓枠や扉には、ここに住むナシ族独特の彫刻が施されている。そして、整然と敷き詰められた石畳は、長い時の遷り変わりを感じさせ、旅情をそそる雰囲気を醸し出していた。まだ、街の中心地から離れているせいか、観光客は見当たらない。すれ違うほとんどの人は、紺色の民族衣装をまとったナシ族の人ばかりで、昔とさほど変わらないような街の雰囲気に、過去に彷徨い込んだような錯覚を覚えた。

5分ほど小路をテクテク歩いていくと、急に観光客が多くなり、辺りが賑やかになってきた。街の中心を流れる小川には、石の橋が掛けられ、多くの観光客がそこで記念撮影を試みていた。橋の周りには、しゃれた土産物屋や喫茶が建ち並んでいる。橋を渡り少し進むと、露天商の建ち並ぶ広場に出る。その広場こそが街の中心地である四方街だ。柳の木が所々に植わっていて、広場を埋め尽くす露天の店では、日常品から土産物までいろんなものが売られていて、多くの観光客で賑わっていた。

玉泉公園からの眺め

玉泉公園からの眺め

次に、麗江の北に位置する玉泉公園に向かった。その公園からは5000m級の山である玉龍雪山を望むことができ、しかも、公園内にある池にその姿が映る。池の中央に位置する3層の屋根を持つ「得月楼」と大理石の橋「玉帯拱橋」は素晴らしく、山、池、楼閣が三位一体となって、抜群のロケーションを生み出していた。

五重塔から望む玉龍雪山

五重塔から望む玉龍雪山

玉泉公園を観終えると、時計は16時を過ぎていた。僕は夕日に照らされる麗江古城の街を見晴らしの良いところから写真に収めようと、街の西に位置する獅子山に向かった。高さ300m程はありそうな山の頂上には、5重の屋根瓦を持つ立派な塔が聳えていた。入場料を払い、一気に最上階まで駆け登った。最上階の窓からは、麗江の町全体を望むことができ、北の窓からは立派な玉龍雪山も見える。同じフロアには、中国のテレビクルーが僕と同じように夕日に照らされる麗江の町の撮影をしていた。僕の狙いどおり、ここからの撮影は麗江を撮影する上での常勝手段だったのだろう。案の定、沈む夕日に照らされ、オレンジ色に輝く屋根瓦は美しく、麗江の魅力を一層引き立てる写真を撮ることができた。
麗江古城の美しい街並み

麗江古城の美しい街並み



家族みたいな食事

家族みたいな食事

宿に戻ると、夕食の準備ができていた。客は僕の他に、カナダ人と中国人のおやじ2人の計4人だった。まるで家族のように一緒にテーブルを囲み、宿の旦那さんとも一緒に次々に運ばれてくる食事に手をつけた。味、品数、量、ともにすごい。これまでのスパイシーな味付けではなく、食べやすいし、出てくる料理はエンドレスだった。「もういい、もういい」と言っても、次から次へと勝手に僕の茶碗におかずを入れてくるおばさん。ほんと息子みたい。

雲南省の伝統音楽

雲南省の伝統音楽

食事が終わると、おばさんに案内され、雲南省の伝統音楽を聞かせてくれるコンサートホールへ音楽を聴きに行った。沖縄の伝統音楽を思わせる悠久の音色は、日本が中国と繋がっていて、アジアという一つの枠の中に存在していることを改めて感じさせてくれた。
明日は、麗江の北にある小さな村、白沙村へ。