FUNKY MONKEY TRAVELERS

ウルルン雲南省01 -中国・雲南省旅行記-

1.燃えよ Dragon!

近代的な昆明の町

近代的な昆明の町

昆明に到着したのは午後2時過ぎ、約4時間程のフライトだった。昆明空港は、僕の雲南省のイメージに反して、とても近代的で美しい空港だった。中国の1地方都市空港過ぎないと思っていたのに、ベトナムやネパールの首都の空港よりも遥かに近代的だった。荷物を受け取り、港内で両替をした。1万円が700元ちょっとだったので、1元が15円弱ほど。そして、ターミナル前に停まっていたリムジンバスに乗り込んだ。バスの窓から眺める初めての中国の風景。大きなビルが建ち並び、8車線の通りをたくさんの車と自転車が行き交う。さすが世界一の人口を誇る大国だ。街もとても近代的だった。それでも日本にはない、東南アジア独自の匂いが漂っている。ネパール旅行以来のアジアだから、実に2年ぶりだった。場所は違うけど、何となく帰ってきたような気持ちがしてワクワクする。それがアジアの良さなのだろうか。

昆明駅に近いバスターミナルで降ろしてもらい、そこからロンプラに載っていたKunhu Hotelまでは歩いて行った。安宿の部類に入るホテルだったが、8階建で、部屋も比較的きれいだった。
僕は荷物を置いて、休憩がてらベッドに横になり、ガイドブックをパラパラと捲った。今回の旅行に関しては事前にガイドブックを見て、勉強することもなく、明確な観光場所も決めないままやって来た。昆明に着いても、最初にどこに行くかも決まっていなかった。30分ほど考えて決めた場所は、郊外にある龍門石窟という寺院。ホテルの前の大通りで手を振ってタクシーを止め、ガイドブックに載ってあるその地名を指差した。どうやら、中国では英語は全く通じないらしく、中国語の出来ない僕は筆談が主なコミュニケーションの手段となっただ。僕のデジタルウォッチはもうすぐ16時になろうとしていた。距離的には結構あるので、急がなければ、閉まってしまうかもしれない。

穴を抜けると

穴を抜けると

昆明の南にはLake Dianという大きな湖がある。中国でも6番目の300km2という大きさを誇り、西には西山森林公園という2000m前後の山々が連なる美しい森林公園がある。龍門石窟は、この森林公園の中にある岩山の絶壁を掘って出来た石窟寺院。約40分ほどで山の下にあるゲートに辿り着いた。そこからはリフトを使い、頂上に向かう。風邪がきつくて寒かったが、西日に照らされ、青く輝く湖を眺めながらのリフトは最高だった。約20分で山頂に到着。すこし歩くと、湖を一望できる半円形の踊り場のようなものがあり、山側には石窟の入口がある。下は200m程の垂直の崖になっている。そこからは、湖だけでなく昆明の街並みも望むことができる。
入口をくぐり、石窟の中に入ると、ところどころがランプに照らされ、急な降り階段が浮かび上がって見えた。如何にも人力で掘ったという感じがする。何でも、あるお坊さんが14年の歳月をかけて掘ったものらしい。リックから懐中電灯を取り出して、足元を照らしながら、ゆっくりと階段を降ると、明るい光が湖の方向から差し込む。
「出口だ。」
龍門石窟寺院

龍門石窟寺院

行ってみると、絶壁の中腹から突き出したような場所に出てくる。上も絶壁、下も絶壁。眼下に見える湖とは300m程の落差があるだろう。落ちたら死ぬなと思いながら、そのまま左に、絶壁に沿って進んでいくと、石の門があり、そこを抜けると、色鮮やかな龍や獅子の姿が刻まれた石窟を見ることが出来た。そこが龍門石窟寺院であり、狭いスペースながらも多くの中国人観光客が祈りを捧げていた。
湖を見つめる水色の龍の彫刻。そのまま龍が岩壁から飛び出しても不思議ではないような神秘さを感じた。こんな絶壁に穴を掘って、寺院を作ろうとするなんて。僕たちの想像を超えることが、中国にはあるのだろう。僕の雲南省の旅は、期待と希望に胸を膨らませて、始まった。