FUNKY MONKEY TRAVELERS

CROSS THE MIDDLE EAST 05 -中東旅行記-

5.シリア入国

アラビアバス

アラビアバス

カッパドキアで一泊し、翌朝、シリアとの国境の町アンタキヤへ向かった。アダナでバスを乗り換え、アンタキヤに到着したのは夕方だった。アンタキヤの街自体は小さなものだったが、シリア・アレッポへの中継地だけあり、バスターミナルは大きなものだった。明朝のアレッポ行きのバスチケットを買い、今日はここで一泊することにした。観光ホテルの類はなく、僕が選んだのは一泊100円ほどの安宿。僕以外に観光客は全くいなくトルコ人ばかりだった。部屋は6畳ほどで、パイプベッドと机があるだけの質素なものだった。
シリアのビザ

シリアのビザ

翌朝、アレッポ行きのバスに乗り込んだ。バスの乗客の中には、僕以外にオーストラリア人のバックパッカー2人が搭乗していた。それ以外は全て大きな荷物を持った現地人。バスはほぼ満席だった。国境には2時間ほどで到着した。トルコの出国は簡単に終わり、シリア側のイミグレーションへ。ほとんどの乗客が、トルコ人orシリア人のため簡単に手続きを済ませていくが、僕とオーストラリア人は入国カードを記入しなければならなかった。この入国カードが曲者だった。というのも、このカード。外国人へのためのものなのに、アラビア表記のみで、英語では全く何も書いていない。アラビア語のわからない僕たちには、何も書き込むことができなかった。オーストラリア人と一緒に担当官に書き方を教えてもらい完成。といっても、すごく適当なものだった。入国カードと日本で取得してきたビザを見せ、無事シリア入国を果たした。このシリアビザ、赤・青・緑・黒の4色スタンプが押印されていて、とても綺麗。だが、これもアラビア表記のみで、英語表記がない。欧米の観光客を対象にしていないのだろうか?と思ってしまう。アレッポには昼過ぎに着いた。アレッポ公園?の前で降ろされた。町は思った以上に騒々しく、車と人とアラビア文字であふれていた。さすがシリア第二の都市。日本で言えば大阪にあたるだろう。とりあえず、荷物を降ろし、どうするか考えていた。 (1)銀行で両替? (2)ここがどこなのか教えてもらう (3)宿を探す など・・ でも、こっちが考えなくてもシリア人が考えてくれていた。まず、バス停の近くにいたおじさんが両替してやると言ってきた。もうこの時間だと銀行は開いていないだろう(ビジネスタイムは8時~14時)。両替商も見当たらない。迷わず、OKして、30米ドルを両替してもらった。そのときはレート自体も全くわからなかったが、後で考えても妥当なレートだったと思う。それから、ロンプラを取り出して、地図に現在位置を示してもらい。安宿までの道のりも教えてもらった。友人から聞かされていたことだが、シリア人は非常に親切。観光客ずれしたところはなく、心から親切だった。
アレッポのスーク(ブレてます)

アレッポのスーク(ブレてます)

宿に荷物を置くと、真っ先にこの街で最も行きたかった場所・スークへ向かった。メソポタミア文明の頃から栄えているこのスークは今もその面影を残していた。通りにはロバが荷を運び、貴金属、石鹸、香辛料、野菜、果物、衣料品など様々な店が軒を並べていた。屋根は石で組まれていて、数メートルごとに直径50cmほどの天窓が薄暗い内部を照らしていた。実に不思議な世界だった。遥か昔にタイムスリップしたような錯覚さえ覚える。店の人は珍しい日本人旅行者に気軽に声をかけてくれる。僕はどこに行っても注目の的になっていた。これが中近東を旅行する醍醐味かなと思った。