FUNKY MONKEY TRAVELERS

行くしかないだろVENEZUELA 04-ベネズエラ旅行記-

4.To the Lost World

真夜中の2時だというのに、バス停の近くには1件のレストランが開いていた。こっちに着いてから特に何も食べていなかったので、腹も減っていた。深夜の店になんてあんまり入りたくはなかったけど、外に居るよりも店の中の方が意外と安全かもしれないと入店した。店はそれほど大きくはなかったが、中には数人の地元客が飲んでいた。「なんでも美味い」 とゆうさん薄暗い店内は、居酒屋やバーという雰囲気で、みんな酒を飲んでワイワイとしゃべっている。僕たちが店の中に入っていくと、客から「こんな夜中に何しに来やがったんだ!」という視線を浴びた。あまり歓迎はされていないようだ。でも腹は減っているからな・・

いつも美味しそうにビールを飲むゆうさん

いつも美味しそうにビールを飲むゆうさん

とりあえず、ビールと何か食べるものをと注文した。メニューはスペイン語でさっぱり分からないので、完全にお任せメニューだった。出てきたのは、チキンの丸焼きとライス。チキンはじっくりと炭火で焼いたような感じで、かなり美味い。ライスもパサパサだったけど、結局全部平らげてしまった。ゆうさんも “Polar” というベネズエラ産のビールを美味い美味いと飲んでいい調子だ。
店を出て、タクシーで空港へと向かった。バス停からは2キロぐらいの距離。空港に着いたのは午前4時前だった。当然客は誰も居ない。運良くゲートは開いていて、待合室の電気もついていた。とりあえず、椅子に横になって朝が来るのを待った。
朝8時。ついに飛行機の搭乗時間になり、荷物を持って空港ビルの外に出た。小さな滑走路(というかアスファルトの道)が1本あるだけのとても小さな空港だった。しかし、僕は乗るべき飛行機を見つけることはできなかった。「どれに乗るんやろ?」と首を傾げていると、係員が僕たちの目の前を指差した。その指の先には、小さなセスナ機が1機あるだけで、周りには何も見当たらなかった。
まさかのセスナ機

まさかのセスナ機

まさか・・! 僕たちは幾ら何でもセスナはないだろうと思い込んでいた。旅客機というのは、数十人乗りの飛行機で真中には通路があるというイメージがあった。しかし、秘境であるギアナ高地に行く僕たちにとって、それは大きな思い違いだった。
乗客は僕たち以外にもドイツ人が2人もいた。乗客5名と大きな荷物を乗せたセスナは当然満員。パイロットが乗り込み、エンジン始動。セスナは激しくプロペラを回転させながら、シゥダーボリバー空港を飛び発った。
セスナは不安定ながらも広大な草原の上を比較的低い高度を保ちながら飛んでいく。大きな湖を越え、カラオ川というオリノコ川の支流沿いに飛んでいく。1時間程度すると徐々に平坦な草原の風景が一変してくる。
空から見た湖

空から見た湖

目の前に大きな台地、いわゆるテーブルマウンテンが見えてくる。そう、ここはもうギアナ高地のエリアだったのだ。徐々にその数は増えてゆき、僕たちのセスナもテーブルマウンテンの横を飛んでいく。テーブルマウンテンは雲に覆われているものが多く、当然セスナも雲の中に飛び込み、機体は気流で激しく揺れた。でも、僕は興奮していたせいで、全く恐怖心はなかった。
やがて、大きな滝が僕の目の中に飛び込んできた。川幅は200m、落差は40m程ある巨大な滝。上部から流れ落ちる爆発的な水量で、セスナからでも滝の落差よりも大きな水柱を確認することができる。そして、滝の向こう側には2つのテーブルマウンテンがそびえ立つ。圧倒的迫力ある景観。これがギアナ高地「the Lost World」の玄関口、カナイマだった。
テーブルマウンテン

テーブルマウンテン


アチャの滝(カナイマ)

アチャの滝(カナイマ)