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新婚旅行はPATAGONIA11 -パタゴニア旅行記-

11.世界の果て

楽しかったカラファテの町からバスでリオガジェゴスの空港へ行き、そこから小型の飛行機に乗って、次なる目的地「ウシュアイア」へ向かった。
ウシュアイアは南緯54度48分西経68度18分に位置するビーグル水道に面した世界最南端の都市である。「世界の果て」を名乗る街であるが人口は約6万4千人もいる。風の大地パタゴニアの中でも最も南に位置する都市であるだけに、小型飛行機が空港に着陸するときは、大きな風の揺れを伴ったが、無事に到着した。

まず、タクシーで予約していた市内の小さなホテルへ向かった。ホテルの窓からは美しいヨットハーバーと海が見える。
午後3時を過ぎていたが、町をぶらぶらと散策してみた。世界最南端という言葉の響きからすると、想像を絶するようなフロンティアを想像するかもしれないが、小さいながらもとても美しくお洒落な町だった。ヨーロッパの田舎町よりもずっと洗練されている。
フランス風の洒落たカフェに入って、窓から海を見ながら美味しい紅茶を頂いた。思った以上に素敵な街で、妻もとても感激していた。

世界の果て鉄道

世界の果て鉄道


翌朝は、フエゴ島国立公園に向かった。バスで30分ほどの距離にある国立公園で、世界最南端の特有な自然環境を堪能することができる。しかも、そこには観光用の蒸気機関車「世界の果て鉄道」が走っていて、車窓からも素晴らしい景色を楽しむことが出来る。
出発駅に着くと、大勢の観光客で一杯だったが、何とか機関車の座席を予約することに成功した。僕自身初めて乗る蒸気機関車にとても興奮した。車両は赤と緑のペイントのクラシカルなデザインのもので、昔の英国機関車を真似たデザインだった。

フエゴ島国立公園

フエゴ島国立公園


列車は途中の景色の良い場所で停車し、写真撮影する時間も取ってくれる。とても貴重な体験であった。


ビーグル水道のオリタリア

ビーグル水道のオリタリア

3日目は、朝からビーグル水道へのクルーズに向かう。船は小さなものだったが、バラクーダ号という勇ましい名前の船だった。
港を出ると、ウシュアイアの街の背後に大きな雪山が見える。こうして海から眺めるとその迫力は格別だった。
しばらくすると、大きな鳥の鳴き声と伴に、岩の上を黒く覆い尽くすほどの海鳥を目にする。遠くから見るとペンギンのように見える鳥はウミウでだった。一際大きな甲高い奇声を上げているのは、オリタリアというアザラシの一種。岩の上に横たわる無数のオリタリアに圧倒された。
最後に、赤と白のカラーリングが美しいエルクレール灯台でUターンして、港に戻った。
エルクレール灯台

エルクレール灯台


こうして、地球上でもっとも偉大な自然の一つである「パタゴニア」を堪能して、その日のうちに飛行機で最終目的地となるブエノスアイレスに向かった。